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SSL証明書の種類 — DV・OV・EVの違い
SSL/TLS証明書は、ブラウザとサーバーの間の通信を暗号化するために使います(この記事では、一般的な呼び方に合わせて「SSL」と表記します)。証明書は、発行前にどこまで確認するかによって、DV・OV・EVの3種類に分けられます。
| 種類 | 発行前に確認する内容 |
|---|---|
| DV(ドメイン認証) | 申請者が、証明書に記載されたドメイン名の利用権を持つこと |
| OV(企業認証) | ドメイン名の利用権に加え、運営組織が実在すること(電話による調査や登記簿の確認など、複数の手段で確認) |
| EV | CA/Browser Forumの統一基準にもとづく、より厳密な認証 |
無料SSLと有料SSLの違い
共用サーバーのSSLは、事業者が無料で提供するものと、有料で選べるものに分かれます。名称やラインアップは事業者ごとに異なります。
無料独自SSL
- Let’s Encryptは、DV証明書のみを発行する認証局です。OV・EVは、発行を自動化できないことなどを理由に提供していません(公式FAQ)。
- Let’s Encryptの証明書に利用料は発生しません。ただし、ホスティング事業者が、管理にかかる手数料として少額を請求する場合があるとされています(公式FAQ)。
- 共用サーバーでは、事業者が管理画面から設定できる形で提供しています。XServerは、当サーバーで運営中のドメインに無料・無制限で設置できる独自SSLを提供しています。ConoHa WINGは、アルファSSLまたはLet’s Encryptを全プランで無料で提供しています。
有料SSL(XServerのオプション独自SSLの例)
- 認証レベル1〜3(ドメイン認証・企業認証・EV)の証明書を、ブランド別に選べます。サイトシールに対応した証明書もあります。
- 年間料金はブランドと認証レベルによって異なり、新規契約時と更新時で必要な費用が異なる場合があります。
- 当サーバーで運用している独自ドメインやサブドメインでの利用に限られ、他社で取得した証明書の持ち込みはできません。
- 有効期限が経過するたびに、新たに証明書を取得します。更新の申し込みは、有効期限の85日前から行えます。複数年契約では、契約期間の更新とは別に、証明書の再発行が必要です。
証明書の有効期間が短くなる動き
※本節は、2026年10月2日時点の公式発表にもとづきます。
CA/Browser Forumは2025年4月、公的に信頼されるサーバー証明書の最大有効期間を段階的に短縮する規定(Ballot SC-081v3)を承認しました。従来の398日から、2026年3月15日以降に発行する証明書は200日、2027年3月15日以降は100日、2029年3月15日以降は47日が上限になります。
Let’s Encryptは、この規定にあわせて標準の有効期間を90日から段階的に短縮し、2028年に45日にすると発表しています。日程は次のとおりです。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年3月15日 | 公的に信頼される証明書の最大有効期間が200日になる |
| 2026年5月13日 | Let’s Encryptのtlsserverプロファイル(任意選択)が45日になる |
| 2027年2月10日 | Let’s Encryptの標準プロファイルが64日になる |
| 2027年3月15日 | 公的に信頼される証明書の最大有効期間が100日になる |
| 2028年2月16日 | Let’s Encryptの標準プロファイルが45日になる |
| 2029年3月15日 | 公的に信頼される証明書の最大有効期間が47日になる |
Let’s Encryptは、証明書の発行・更新を自動化している利用者の多くは対応が不要としたうえで、自動化の仕組みが短い有効期間に対応しているかの確認を案内しています。手動での更新は、更新の頻度が増えるため推奨されていません。
有料SSLも同じ規定の対象です。公的に信頼されるすべての認証局が同様の変更を行うとLet’s Encryptは説明しており、有料SSLでも、1回の発行で有効な期間の上限が短くなります。
共用サーバーでのSSL設定の流れ
設定画面や名称は事業者ごとに異なります。ここでは、XServerの無料独自SSLの手順を例に、設定の流れを整理します。
設定するドメインの状態を確認する
無料独自SSLは、当サーバーで運営中のドメインが対象です。DNSレコードを変更している場合は、対象ドメインの「wwwあり」「wwwなし」の両方のAレコードが、契約しているサーバーを参照している必要があります。
管理画面でSSLの設定をONにする
サーバーパネルにログインして「SSL設定」を開き、設定するドメインまたはサブドメインの設定を「ON」にします。
反映を待つ
設定がサーバーに反映されるまで、最大1時間程度かかります。一覧画面に設定したドメインが表示されていれば、設定は完了です。
HTTPSへの転送を設定する
自動更新の状況を確認する
無料独自SSLの証明書は、発行日から90日間有効で、有効期限の30日前・25日前・20日前に自動更新されます。更新に失敗した場合は、メールで連絡があります。次のような場合は自動更新ができないため、原因を解消したうえで、サーバーパネルから手動で更新します。
- 設定したドメインのネームサーバーまたはDNSレコードが、契約サーバーを参照していない
- 設定したドメインにリダイレクト設定をしている(更新が完了するまで一時的に無効にする)
サーバー選びでSSLを確認するときの参考記事
申し込み前にSSLの提供内容を確認するときは、共用サーバーの選び方ガイドも参考にしてください。サーバーを移転するときの全体の流れはサーバー移転の完全手順で解説しています。共用サーバー・VPS・クラウド・専用サーバーの違いは、サーバー種別の比較ガイドで解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q 無料独自SSLだけで、サイトの運営組織は確認できますか?
Q Let's Encryptの証明書の有効期間は、今後どうなりますか?
Q 共用サーバーの無料SSLは、自分で更新する必要がありますか?
Q SSLを設定すると、httpのURLも自動でhttpsになりますか?
Q 他社で取得したSSL証明書を、レンタルサーバーで使えますか?
共用サーバーのプランを比較
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