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選び方の前提 — 順位ではなく、確認できる条件で整理する
「速い」「安定している」という評価は、各社が自社の公式ページで表記しており、測定の条件も異なります。この記事は、ひとつの順位を付けず、公式ページで確認できる機能と数値の読み方を、表示速度・安定性・バックアップの3つの観点で整理します。公式ページで確認できたXServer・ConoHa WING・ロリポップを例に挙げます。
WordPressの動作環境(PHP・データベース・HTTPS)、簡単インストール、無料SSLの比較は、共用サーバーの選び方ガイドで整理しています。ここでは、重複を避けて、速度・安定性・バックアップに絞ります。
表示速度 — 公式が説明する高速化の仕組みと、速度表記の読み方
公式が説明する高速化の機能
| サービス | 公式が説明する高速化の機能(2026年10月時点) |
|---|---|
| XServer | Xアクセラレータ。Ver.1は静的ファイルのキャッシュ、Ver.2は静的ファイルのキャッシュに加えてPHPプログラムの高速化 |
| ConoHa WING | LiteSpeed LSAPI、コンテンツキャッシュ・ブラウザキャッシュ |
| ロリポップ | LiteSpeed Cache(ハイスピード以上のプラン) |
XServerのXアクセラレータの仕様
XServerのマニュアルには、Xアクセラレータの仕様が次のように記載されています。
- 静的ファイルのキャッシュの保存期間は2分間です。
- WordPressの管理画面(
/wp-admin/)、REST API(/wp-json/)、WordPressへのログイン中のアクセスなどは、キャッシュされません。 - 会員制サイトやショッピングサイトなど、訪問者ごとに表示内容が異なるページでは、高速化や負荷軽減の効果が出づらい場合があります。
- Ver.2を使うには、あらかじめ対象のPHPバージョンを設定する必要があります。Ver.2の利用中は、php.iniの一部の項目が無効になり、
.user.iniがphp.iniの代わりに機能します。
高速化の機能は、サイトの種類によって効果が変わります。契約するサーバーのマニュアルで、対象と注意事項を確認します。
速度の表記は、測定条件とあわせて読む
XServerは「サーバー速度No.1」、ロリポップは「WordPress速度 国内No.1」と、それぞれ自社の公式ページで表記しています。測定の条件は各ページの注記で確認します。
「最大○倍」の表記にも、条件が付いています。XServerのXアクセラレータのPHP高速化は、PHPプログラムの処理速度を最大20倍まで向上させるとされ、この数値は、エックスサーバー内の同一構成のサーバーに対して、Apache Benchというコマンドで性能を比較した結果にもとづくと注記されています。他社のサービスとの比較や、実際のサイトの表示速度にそのまま当てはまる数値ではありません。
安定性 — 稼働率の「実績」と「保証(SLA)」は別のもの
稼働率の表記は、実績の数値と、基準値を下回った場合に返金する保証(SLA)に分けて確認します。
| 表記 | 公式ページの表記例(2026年10月時点) |
|---|---|
| 実績・稼働率の数値 | XServer(エックスサーバー):稼働率99.99%以上の実績。ロリポップ:サーバー稼働率99.9%以上(公式トップページの表記) |
| SLA(品質保証制度) | XServerビジネス:月間のサーバー稼働率99.99%以上を保証し、下回った場合は返金。XServer VPSのビジネスプランにも、同様の制度がある。さくらのVPS:SLAの対応は、メモリ4GB以上のプラン |
SLAは、サービスやプランによって、対象と返金の基準が異なります。XServerビジネスは、稼働率が99.90%以上99.99%未満(非稼働時間が5〜50分)の場合に、月額利用料の10%を返金する基準です。XServer VPSのビジネスプランは、稼働率が99.50%以上99.99%未満の場合に月額利用料の10%を返金する基準で、返金の基準はサービスごとに異なります。
稼働率と停止時間の目安
稼働率の数字の差は小さく見えますが、停止時間に換算すると差が出ます。1か月を30日、1年を365日として計算した目安です。
| 稼働率 | 1か月の停止時間 | 1年の停止時間 |
|---|---|---|
| 99.99% | 約4.3分 | 約52.6分 |
| 99.9% | 約43.2分 | 約8時間46分 |
バックアップ — ファイルとデータベースの両方が対象か確認する
WordPress公式のドキュメントでは、バックアップの対象として、WordPressのファイルとデータベースの両方が挙げられています。自動バックアップの対象に、データベースが含まれるかを確認します。
- XServer:Webデータ・メールデータとMySQLのデータを、毎日、過去14日分バックアップします(全プラン)。マニュアルには、自動バックアップからのデータ取得とデータ復元の手順があります。
- ConoHa WING:Web・メール・データベースを、1日1回、過去14日分バックアップします。
- ロリポップ:自動バックアップは、ハイスピードとエンタープライズが対象です。それ以外のプランでは、7世代バックアップを有料のオプション(月額440円)で追加できます。
プラン別の対象は、共用サーバーの選び方ガイドの表でも整理しています。復元の確認点と機能の違いは、バックアップと復元の基本で解説しています。
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料金の仕組みと実質月額の計算は実質月額コストの計算方法、スペックの読み方はスペックの読み解き方で解説しています。他のサービスのプランと機能は、共用サーバー比較で確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q WordPressの表示速度が最も速いのは、どのサービスですか?
Q 稼働率99.99%と99.9%では、停止時間にどのくらい差がありますか?
Q 「稼働率99.99%以上」と書かれていれば、保証されていますか?
Q Xアクセラレータを使うと、更新した記事がすぐ表示されなくなりますか?
Q WordPressのバックアップには、データベースも含まれますか?
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