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ECサイトの実質コスト計算 — 決済手数料・月額固定費と損益分岐点

ECサイトの運営コストは月額固定費だけでなく、決済手数料・サービス利用料・振込手数料が売上から差し引かれます。Shopify・BASE・STORES・カラーミーショップの4サービスについて、月商別の実質コストをシミュレーションし、プラン選択と乗り換えのタイミングを整理します。

📋 目次をひらく / とじる 全5項目
  1. ECプラットフォームのコスト構造
  2. 月商別・コストシミュレーション
  3. 損益分岐点の考え方
  4. 見落としがちなその他のコスト
  5. よくある質問(FAQ)

ECプラットフォームのコスト構造

ECサイトの運営コストは複数の費用が積み重なります。「月額費用がかからない=コストゼロ」ではない点を押さえておくことが重要です。

発生する費用の種類

費用項目発生タイミング代表的なサービス
月額固定費毎月Shopify・カラーミーショップ・BASEグロース・STORESスタンダード
初期費用契約時1回カラーミーショップ(レギュラー¥3,300)
決済手数料商品が売れるたび全サービス
サービス利用料商品が売れるたびBASEスタンダード
振込手数料売上を振り込む都度BASE等
事務手数料振込額が一定以下の場合BASE(2万円未満)

月商別・コストシミュレーション

月商10万円・30万円・100万円の3段階で、各サービスの月間コスト(月額固定費+決済手数料)を試算します。

前提条件

  • 1注文あたりの平均受注額:5,000円(送料込み)。月商10万円は20件、30万円は60件、100万円は200件
  • 決済手段:国内発行のクレジットカードのみ。振込手数料は含まない
  • 月額は年払い・年契約の1か月あたりの金額を使用(BASEグロース16,580円、STORESスタンダード3,300円、Shopify Basic 3,650円・Grow 10,100円)。月払いの場合はBASEグロース19,980円、STORESスタンダード(月契約)3,960円、Shopify Basic 4,850円
  • カラーミーショップの決済手数料率は「3.4%〜」「3.19%〜」の下限値で計算(フリープランは6.6%+33円/件)

月間コストの試算結果

サービス・プラン月額決済手数料率月商10万円月商30万円月商100万円
BASE スタンダード¥03.6%+¥40/件+サービス利用料3%¥7,400¥22,200¥74,000
BASE グロース¥16,5802.9%¥19,480¥25,280¥45,580
STORES フリー¥05.5%¥5,500¥16,500¥55,000
STORES スタンダード¥3,3003.6%¥6,900¥14,100¥39,300
カラーミー フリー¥06.6%+¥33/件¥7,260¥21,780¥72,600
カラーミー レギュラー¥4,9503.4%〜¥8,350¥15,150¥38,950
カラーミー ラージ¥9,5953.19%〜¥12,785¥19,165¥41,495
Shopify Basic¥3,6503.55%¥7,200¥14,300¥39,150
Shopify Grow¥10,1003.4%¥13,500¥20,300¥44,100

月商10万円のケース(注文数20件)

STORESフリーが5,500円で最も低く、STORESスタンダード(6,900円)、Shopify Basic(7,200円)、カラーミーフリー(7,260円)、BASEスタンダード(7,400円)が続きます。BASEスタンダードは、平均受注額5,000円の場合に費用率が約7.4%(3.6%+3%+40円/件)となるため、同じ月額0円のSTORESフリー(5.5%)より高くなります。

月商30万円のケース(注文数60件)

STORESスタンダード(14,100円)、Shopify Basic(14,300円)、カラーミーレギュラー(15,150円)が近い水準です。BASEスタンダードは22,200円、BASEグロースは25,280円で、この規模ではスタンダードの方がグロースより低くなります。

月商100万円のケース(注文数200件)

カラーミーレギュラー(38,950円)、Shopify Basic(39,150円)、STORESスタンダード(39,300円)の差は数百円です。月額が高いプランほど手数料率は下がりますが、カラーミーラージ(41,495円)やShopify Grow(44,100円)は、この規模では月額の増加分が手数料の削減額を上回ります。

損益分岐点の考え方

プランの切り替えタイミングを計算する

月額固定費を払うプランへの切り替えが有利になる月商(損益分岐点)は、次の考え方で計算できます。

月額費用の差 ÷ 手数料率(費用率)の差 = 損益分岐点の月商

BASEの例(平均受注額5,000円):

  • スタンダードの費用率:3.6%+3%+40円/件(5,000円の注文なら0.8%)=約7.4%
  • グロースの費用率:2.9%
  • 費用率の差:約4.5ポイント
  • 損益分岐点(年払い・月額16,580円):16,580 ÷ 0.045 ≒ 約37万円/月
  • 損益分岐点(月払い・月額19,980円):19,980 ÷ 0.045 ≒ 約44万円/月

平均受注額が高いほど、件数あたり40円の固定額が費用率に与える影響は小さくなり、分岐点は高くなります。40円を除いて計算すると、年払いで約45万円です。

STORESの例:フリー(5.5%)とスタンダード(3.6%)の差は1.9ポイントで、月額3,300円(年契約)なら約17万円、月額3,960円(月契約)なら約21万円がスタンダードに切り替える目安です。

主なプランの分岐点

サービス切り替え分岐点の月商
BASE(年払い)スタンダード→グロース約37万円
BASE(月払い)スタンダード→グロース約44万円
STORES(年契約)フリー→スタンダード約17万円
STORES(月契約)フリー→スタンダード約21万円
カラーミーフリー→レギュラー約13万円
カラーミーレギュラー→ラージ約221万円
Shopify(年払い)Basic→Grow約430万円

上記は、国内発行のクレジットカード決済のみ・平均受注額5,000円・月額は表記の金額という前提での計算です。

見落としがちなその他のコスト

振込・出金に関するコスト

売上を口座に受け取る際にもコストが発生します。

サービス振込手数料注意点
BASE¥250/回振込額2万円未満は事務手数料¥500が追加
STORES決済手段により異なる各決済サービスの規約を確認
カラーミー決済代行会社により異なるカラーミーペイメント利用時は要確認
ShopifyShopify Paymentsの規約による振込サイクルは設定可能

有料アプリ・プラグイン

ShopifyはApp Storeの有料アプリを追加すると月額費用が積み上がります。レビュー機能・メールマーケティング・在庫管理など、機能ごとに月額¥1,000〜¥5,000程度のアプリが多くあります。アプリを多用する場合は月額固定費の試算にアプリ費用も含めてください。

越境EC・多通貨対応のコスト

Shopifyで海外向けに多通貨決済を行う場合、通貨変換手数料が発生します。対象市場と通貨を事前に確認し、Shopify Paymentsの対応状況を確認してください。

各サービスの特徴と選び方は初めてのECサイト構築プラットフォーム比較で、公開前に必要な表示はサイト公開前のチェックリストで確認できます。

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Shopify・BASE・STORES・カラーミーショップの月額プランを一覧で確認

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よくある質問(FAQ)

Q 月額0円のプランでも手数料は引かれますか?
A BASEのスタンダードプランとSTORESのフリープランは月額費用0円ですが、商品が売れるたびに決済手数料が引かれます。BASEスタンダードは決済手数料3.6%+40円/件に加え、送料含む決済金額の3%のサービス利用料が別途差し引かれます。STORESのフリープランは決済手数料が5.5%です。月額固定費がかからない分、売上が増えるほど手数料の絶対額も大きくなります。
Q BASEのスタンダードプランとグロースプランはどちらがお得ですか?
A BASEのグロースプランは、年払いで1か月あたり16,580円(月払いは19,980円)の月額費用がかかり、決済手数料は2.9%、サービス利用料は0円です。平均受注額5,000円の場合、スタンダードの費用率(3.6%+3%+40円/件で約7.4%)との差は約4.5ポイントで、月商が約37万円(年払い)〜約44万円(月払い)を超えるとグロースプランの方が総コストが低くなります。分岐点は商品単価や送料の設定によって変わるため、実際の売上構成で試算してください。
Q Shopify Paymentsとは何ですか?
A Shopify Paymentsは、Shopifyが提供する純正の決済サービスです。Shopify Paymentsを利用すると、プランに応じたクレジットカード手数料のみが発生し、外部決済サービス利用時にかかる取引手数料(プランごとに定められた追加手数料)が免除されます。国内発行カードのオンライン決済手数料は、Basicが3.55%、Growが3.4%、Advancedが3.25%です。
Q カラーミーショップに販売手数料はありますか?
A カラーミーショップには販売手数料(売上に対してプラットフォームに支払う手数料)はありません。月額固定費と、決済代行会社との契約に基づく決済手数料のみが費用となります。ただし決済手数料はプランによって異なり(レギュラー3.4%〜・ラージ3.19%〜・プレミアム2.99%〜)、月額を上げることで手数料率を下げられます。
Q 振込手数料はどのサービスでもかかりますか?
A BASEでは振込申請ごとに250円の振込手数料と、申請額が2万円未満の場合は500円の事務手数料が発生します。カラーミーショップやShopifyは利用する決済代行会社によって振込サイクルや手数料が異なります。STORESは決済サービスごとに振込タイミングと手数料が設定されています。

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