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RFP作成ガイド — Web制作会社・フリーランスへの見積もり依頼前に整理すること

Web制作会社やフリーランスに見積もりを依頼する際、要件を整理した提案依頼書(RFP)を用意すると、正確な見積もりが取りやすく、複数社の比較もしやすくなります。何を、どのように伝えれば良いか、RFPに含める項目と書き方を解説します。

📋 目次をひらく / とじる 全5項目
  1. RFPを作る前に整理する3つのこと
  2. RFPに含める項目と書き方
  3. 見積もりを受け取ったあとの比較ポイント
  4. 発注前の契約確認チェックリスト
  5. よくある質問(FAQ)

RFPを作る前に整理する3つのこと

RFPを作成する前に、次の3点を自社内で先に整理しておきます。この段階が曖昧なままでは、制作会社に伝えても正確な見積もりが出てきません。

1. サイトの目的と成果指標

「何のためにサイトを作るのか」を明確にします。

  • 新規問い合わせを増やしたい → 問い合わせ件数をKPIにする
  • 採用応募を増やしたい → 採用ページのエントリー数をKPIにする
  • ECで売上を伸ばしたい → 月間売上・転換率をKPIにする

目的が明確になると、制作会社は「この機能は必要か不要か」の判断がしやすくなり、提案の質が上がります。

2. ターゲットユーザーの整理

誰に向けたサイトかを整理します。年齢層・職業・検索デバイス(PC主体かスマートフォン主体か)・サイトへの流入経路(検索・SNS・広告)の情報があると、デザインと機能要件の議論がスムーズになります。

3. 競合・参考サイトの洗い出し

「こういうサイトにしたい」という参考URLを3〜5件用意しておきます。デザインの方向性・構成・機能の参考として制作会社に共有すると、認識のずれを防げます。

RFPに含める項目と書き方

RFPの基本構成

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プロジェクトの概要

会社名・事業内容・サイトの目的・背景(なぜ今制作・リニューアルするのか)を1〜2段落で記述します。制作会社はこの情報でプロジェクトの全体像を把握します。

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サイト要件(ページ構成・機能)

作成するページ一覧と各ページの概要を記述します。機能要件(問い合わせフォーム・会員登録・EC機能・予約機能・多言語対応等)も箇条書きで明示します。「あれば良い機能」と「必須機能」を分けて記載すると、費用の段階的な調整がしやすくなります。

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デザインの方向性

参考サイトURLと、そこから採用したい要素(「このサイトのレイアウト感を参考にしたい」「このカラーリングは避けたい」等)を記述します。既存ブランドガイドライン・ロゴファイルがあれば提供します。

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技術要件

CMSの希望(WordPress・headless CMS・ツール内CMS等)・既存システムとの連携(CRM・MA・予約システム等)・ホスティング環境(サーバーは自社手配か制作会社に一任か)を記述します。

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スケジュール

公開希望時期を記載します。「◯月◯日に公開必須」「◯月目安で調整可能」など、柔軟性のある表現で伝えます。スケジュールが厳しいと特急対応料金が加算される場合があるため、余裕のあるスケジュールを提示することが望ましいです。

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予算の方向性

「◯◯万円〜◯◯万円の範囲で検討中」「まず概算見積もりをください」という形で提示します。予算感が全くわからない場合は、自社で1〜2社から概算を取ってから方向性を決めることも有効です。

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選定基準と回答期限

いつまでに、どういった形式で回答を求めるかを記載します。複数社に送る場合は、競合提案であることを明示するのが一般的です。

見積もりを受け取ったあとの比較ポイント

見積もりを複数社から取った後、以下の観点で比較します。

作業範囲の確認

見積もりには必ず「何が含まれていて、何が含まれていないか」を確認します。

確認項目含まれているか確認する内容
ページ数見積もりに含まれるページ数
デザイン工数テンプレート使用かオリジナルデザインか
CMS組み込みWordPressや管理画面の設置が含まれるか
テキスト・画像ライティング・撮影は含まれるか
テスト・修正回数デザイン確認の修正は何回まで含まれるか
保守公開後の更新・バグ対応はいつまで含まれるか

公開後の保守費用を確認する

初期制作費とは別に、公開後の保守・更新費用を確認します。月額保守料が設定されているか、更新のたびに都度費用が発生するかを事前に確認してください。

所有権・著作権の確認

制作したサイトのデータ(ソースコード・デザインデータ)の著作権が自社に帰属することを確認します。制作会社に著作権が残る契約では、他社への乗り換え時にデータを持ち出せないケースがあります。

著作権を譲渡する契約では、翻案権等(著作権法第27条・第28条)を譲渡の対象として「特掲」していないと、これらの権利は譲渡した側(制作会社)に留保されたものと推定されます(同法第61条第2項)。「すべての著作権を譲渡する」と書くだけでは足りないと解されているため、契約書に翻案権等を含むと明記してもらいます。

発注前の契約確認チェックリスト

発注前に以下の項目を確認します。

確認項目内容
成果物の明記納品されるファイル・データの種類と形式
著作権の帰属制作物の著作権が自社に移転するか
修正回数の上限デザイン・コーディング各フェーズの修正回数
支払い条件着手金・中間・完成払いの割合とタイミング
納期の定義どの状態をもって「納品」とするか
保守・契約不適合責任公開後のバグ対応や、契約内容に合わない成果物の修正を、いつまで行うか
機密保持会社情報・要件の守秘義務の有無
解約条件途中解約時の費用の扱い

事業としてフリーランス(従業員を使用しない個人や、代表者のみの法人)に発注する場合は、フリーランス・事業者間取引適正化等法(2024年11月1日施行)により、発注する側は、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を、書面または電磁的方法で明示する必要があります。報酬の支払期日は、成果物を受け取った日から60日以内で定めます。契約書の確認項目を決める際の目安にしてください。

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よくある質問(FAQ)

Q RFPとは何ですか?
A RFP(Request for Proposal:提案依頼書)とは、発注者が要件・条件・評価基準をまとめた文書で、受注候補先に提案や見積もりを依頼するために使います。Web制作では、サイトの目的・ページ構成・機能要件・納期・予算の方向性などをまとめた1〜5ページ程度の文書が一般的です。
Q RFPを作らなくても見積もりは取れますか?
A 口頭や断片的な情報でも見積もりを出してもらうことはできますが、要件が不明確なまま進めると、発注後の仕様変更・追加費用の発生・認識のずれによるトラブルが起きやすくなります。簡易版でもよいので要件を文書化しておくと、複数社の見積もりを同じ条件で比較しやすくなります。
Q 予算を最初から伝えるべきですか?
A 予算の上限をある程度開示することで、制作会社はその範囲で実現可能な提案に絞って提案してくれます。「予算感:〇〇円〜〇〇円」のように幅を持たせた形で伝えるのが一般的です。予算を完全に非開示にすると、実現不可能な高額提案や逆に要件を満たさない低額提案が来るケースがあります。
Q フリーランスと制作会社のどちらに依頼するか決めるための基準は?
A 費用を抑えたい・小規模なサイトであればフリーランスが現実的です。ただし、フリーランスは廃業・連絡不通のリスクや、保守対応の継続性に課題が生じることがあります。大規模サイト・複数人でのチーム対応が必要・長期保守が重要な場合は制作会社が向いています。いずれの場合も、契約前に保守対応の条件を確認してください。
Q 見積もりを複数社から取る際の注意点は何ですか?
A 見積もりを比較する際は、含まれる成果物と作業範囲が揃っているかを確認します。価格差が大きい場合は、含まれているページ数・デザイン工数・CMS組み込みの有無・保守の範囲が異なる可能性があります。安い見積もりが必ずしもコスト優位とは限らないため、作業範囲の明細を確認してから判断してください。

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