📖 記事 ⏱ 約 6 分で読めます

Windows VPSの選び方と注意点 — ライセンス費用・リモートデスクトップ・メモリ要件

Windows VPSは、サーバーの料金に加えて、リモートデスクトップやOfficeなどのライセンス料金がかかる場合があります。この記事では、ライセンスの考え方、Windows Serverのメモリ要件、契約条件を、公式情報をもとに整理します。

📋 目次をひらく / とじる 全6項目
  1. 料金は、サーバー料金とライセンス料金の合計で考える
  2. リモートデスクトップとライセンス
  3. メモリ・ストレージの要件
  4. 契約条件の確認ポイント
  5. 関連する記事
  6. よくある質問(FAQ)

料金は、サーバー料金とライセンス料金の合計で考える

Windows VPSでは、サーバーのプラン料金とは別に、リモートデスクトップやOfficeのライセンスを月額で契約するサービスがあります。XServer VPS for Windows ServerとWinserverの公式ページで確認できた内容は、次のとおりです(2026年10月2日時点・税込)。

ライセンスXServer VPS for Windows ServerWinserver Windows VPS
リモートデスクトップリモートデスクトップSAL:月額1,210円。サーバー管理の目的以外で接続するユーザーの人数分が必要RDSライセンス:月額1,045円。管理以外の目的で接続するユーザーの数だけ必要。オプションの解除はできない
Microsoft OfficeMicrosoft Office SAL:月額3,740円(Office 2024・2021 Professional Plus)。リモートデスクトップSALとあわせて契約Microsoft Office 2016 Standard:月額2,640円。利用ユーザー数と同数のRDSライセンスが必要

Winserverは、公式ページで、プランの料金にWindows Serverのライセンスが含まれ、別途用意する必要はないと案内しています。オプションには、Microsoft SQL Server(月額4,400円)もあります。

計算例:メモリ2GBプラン・12ヶ月契約・1ユーザーで接続する場合

項目XServerWinserver
プランの月額2,500円2,035円
ライセンス1ユーザー分1,210円1,045円
月額の合計3,710円3,080円
プランのスペック3 vCPU・NVMe SSD 100GB3コア・NVMe SSD 150GB
最低利用期間なし3ヶ月

プランのスペックや契約条件が異なるため、合計金額だけでは優劣を判断できません。キャンペーンやキャッシュバックがある場合は、通常料金とあわせて、公式ページで確認します。実質月額の計算式は、実質月額コストの計算方法で解説しています。

リモートデスクトップとライセンス

Microsoftの公式ドキュメントでは、リモートデスクトップサービス(RDS)のセッションホストに接続する、各ユーザーとデバイスに、RDSのクライアントアクセスライセンス(CAL)が必要とされています。ライセンスには、デバイスごと・ユーザーごとの2種類があり、ライセンスサーバーが不要な猶予期間は120日です。

Windows VPSの事業者は、サーバーの管理を目的とした接続と、それ以外の接続を分けて案内しています。

  • サーバーの管理が目的の場合:Winserverは、リモートデスクトップの接続は、サーバー管理が目的の場合に限り、2ユーザーまで同時接続できると案内しています。
  • 管理以外の目的の場合:XServerとWinserverのどちらも、接続するユーザーの人数分のライセンスが必要です。
  • OSによる違い:Winserverでは、OS 2016の契約は同時接続ユーザー数分、OS 2019の契約はリモート接続する端末数分のライセンスをインストールします。

メモリ・ストレージの要件

Microsoftの公式ドキュメントに記載されている、Windows Serverのメモリとストレージの最小要件は、次のとおりです。

項目Windows Server 20252022・2019・2016
メモリ(Server Core)2GB1GB
メモリ(Desktop Experience)2GB(4GBを推奨)2GB
システム領域の容量32GB(絶対的な最小値)32GB(絶対的な最小値)

32GBは、Server CoreでWebサービス(IIS)の役割を入れる場合の最小値で、Desktop Experienceは、Server Coreより約4GB大きいとされています。メモリが16GBを超えるコンピューターでは、ページング・休止状態・ダンプファイルのために、システム領域がさらに必要です。

Microsoftは、導入のパターンが多様なため、一律の推奨要件は示せないとしています。動かすサーバーの役割ごとのドキュメントで必要な資源を確認し、テスト展開で検証するよう案内しています。OSの最小値は、OSを動かすための値で、Officeやデータベースなどのアプリケーションの分は、含まれません。

契約条件の確認ポイント

項目公式ページの表記例(2026年10月時点)
最低利用期間XServer:なし。Winserver:3ヶ月(トライアル期間中は対象外)
無料お試しWinserver:2GB・4GBのプランに2週間の無料お試し
プラン変更Winserver:プラン差額のみで上位プランへ変更できる。プランダウンは不可
メモリの増設XServer:メモリ無料増設(8GB以上のプランが対象の例)。Winserver:1GBにつき月額990円
データ転送量XServer:課金なし・無制限。Winserver:上限は設けていないが、ほかのお客様に影響を与えると判断した場合は制限することがある
ライセンスの持ち込みWinserver:原則禁止(持ち込みにはSAの取得が必要)

関連する記事

Windows VPSのプランは、VPS比較で確認できます。WinserverのWindows VPSの詳細ページも参考にしてください。種別ごとの違いはサーバー種別の比較ガイド、スペックの読み方はスペックの読み解き方で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q Windows VPSのリモートデスクトップには、追加のライセンスが必要ですか?
A 利用の目的によって異なります。XServer VPS for Windows Serverは、サーバー管理の目的以外でリモートデスクトップに接続するユーザーの人数分、リモートデスクトップSAL(月額1,210円)の契約が必要です。Winserverは、サーバー管理が目的の場合に限り、2ユーザーまで同時接続でき、管理以外の目的では、接続するユーザーの数だけリモートデスクトップサービスのライセンス(月額1,045円)が必要です。Microsoftの公式ドキュメントでも、RDSのセッションホストに接続する各ユーザーとデバイスに、RDS CALが必要とされています(2026年10月時点・税込)。
Q Windows Serverのメモリは、最低どのくらい必要ですか?
A Microsoftの公式ドキュメントでは、Windows Server 2025の最小メモリは、Server Coreが2GB、Desktop Experience(GUI)が2GBで、Desktop Experienceは4GBが推奨されています。Windows Server 2022・2019・2016の最小メモリは、Server Coreが1GB、Desktop Experienceが2GBです。これらはOSを動かすための最小値で、実際の必要量は、動かすアプリケーションや役割によって変わるとされています。
Q Microsoft Officeを使うには、何が必要ですか?
A XServer VPS for Windows Serverでは、Officeを利用するユーザーの人数分、Microsoft Office SAL(月額3,740円)とリモートデスクトップSALの契約が必要です。Winserverでは、オプションのMicrosoft Office 2016 Standard(月額2,640円)を、利用するユーザー数と同数のRDSライセンスとあわせて契約する必要があります(2026年10月時点・税込)。
Q 手持ちのWindowsライセンスを、持ち込めますか?
A Winserverは、Windows VPSサービスでの有償ライセンス商品の持ち込みを、原則禁止としています。持ち込みを希望する場合は、問い合わせが必要で、持ち込みにはSA(ソフトウェア アシュアランス)の取得が必要とされています。持ち込みの可否は事業者ごとに定められているため、契約するサービスの案内で確認します。
Q メモリが足りなくなったときは、どうすればよいですか?
A Winserverは、オプションでメモリを1GB単位で追加でき(1GBにつき月額990円)、プラン差額のみの支払いで上位プランに変更できます。プランダウンはできません。XServer VPS for Windows Serverは、メモリを無料で永続的に増設できる「メモリ無料増設」があり、12GBは8GBに4GBを増設した容量として案内されています。

VPSのプランを比較

VPSの料金・スペックを一覧で確認できます

VPS比較を見る →
📌 あわせて読みたい関連記事
手続き・運用

バックアップと復元の基本

サーバーのバックアップ・復元で、何を取るか、どこまで遡れるか、復元時に何を確認するかを整理。WordPress公式の考え方と、XServer・ConoHa WING・ロリポップの自動バックアップ機能の違いを、公式情報をもとに解説します。

続きを読む →
リスク・注意点

月額500円以下のサーバーの選び方

月額500円以下の共用サーバーの価格表示の読み方、機能・制限の違い、料金の確認ポイント、用途別に確認したい項目を、ロリポップ・XREA・XServerの公式ページの表記例をもとに整理します。

続きを読む →
設定・技術

ネームサーバー変更とTTL

サーバー移転でネームサーバーを変更するときの、TTLの役割と反映時間の考え方、切り替え手順、digコマンドでの確認方法を、JPRSの技術解説・RFC・各社公式ヘルプの記載をもとに解説します。

続きを読む →