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アクセス急増でサーバーが落ちる原因と対策 — 同時接続数・転送量・503エラー

アクセスが急に増えたときのエラーは、同時接続数、サーバーのリソース、プログラムの負荷など、原因の種類によって表示が異なります。この記事では、エラーの意味と共用サーバーの制限、対策、プランを見直す前に確認したいことを、公式情報をもとに整理します。

📋 目次をひらく / とじる 全6項目
  1. エラーの意味 — 503・429・500・510は、原因の種類が違う
  2. 共用サーバーの制限 — 公式ページで確認できる内容
  3. 対策 — サーバーへの負荷を減らす
  4. プランや種別を見直す前に確認すること
  5. 関連する記事
  6. よくある質問(FAQ)

エラーの意味 — 503・429・500・510は、原因の種類が違う

HTTPの仕様(RFC 9110)では、503 Service Unavailableは、一時的な過負荷または計画されたメンテナンスにより、サーバーがリクエストを処理できない状態を示します。サーバーは、再試行までの待ち時間を、Retry-Afterヘッダーで示すことがあります。

アクセスが増えたときに表示されるエラーは、503だけではありません。XServerのマニュアルは、代表的なエラーと考えられる要因を、次のように案内しています。

エラーXServerのマニュアルが挙げる要因
503同時接続数(同時アクセス数)が多い場合や、CGI・PHPなどの負荷が大きい場合に、一時的に表示される。要因は、アクセス増による負荷、サイト構成による同時接続数の増えやすさ、PHP・CGIの負荷、プログラムの誤動作
429一定時間内に多くのリクエストがあった。要因は、瞬間的な大量のWebアクセス、内部プログラムによる大量のリクエスト
500CGI・PHPの同時接続数が多くなり、アカウント単位のリソース制限となっている場合がある。ほかに、プログラムの文法、.htaccess、パーミッション、php.iniの誤りが要因
510静的ファイル(HTMLファイルや画像など)へアクセスが集中した場合に、一時的に表示される

同じエラー番号でも、原因は、訪問者の数だけではありません。サイトの構成やプログラムの負荷、誤動作も要因に挙げられています。

共用サーバーの制限 — 公式ページで確認できる内容

共用サーバーは、1台のサーバーの資源を複数の利用者で共有するため、事業者が利用者ごとの制限を設けています。制限の種類と、公式ページでの案内は次のとおりです(2026年10月時点)。

制限の種類公式ページの案内の例
同時アクセス数ロリポップ:プランごとに「Webサイトへの同時アクセス数の上限」を設けており、アクセス集中やプログラムの仕様などで上限を超えると、503エラーのページが表示される
アカウント単位のリソースXServer:CGI・PHPの同時接続数が多くなると、アカウント単位のリソース制限になる場合がある(500エラーの要因としてマニュアルに記載)
転送量XREA Free:1日5GBまで。XREA Plus:無制限(規定の転送量以上でサーバー全体に負荷がかかっている場合は、調整されることがある)

同時アクセス数の上限など、各制限の具体的な数値は、契約するサーバーの案内で確認します。

「転送量が無制限」と表示されていても、同時アクセス数やリソースの制限は別にあります。禁止事項や、メール送信の上限などの制限は、共用サーバーの選び方ガイドで整理しています。

対策 — サーバーへの負荷を減らす

キャッシュで、同じ処理を繰り返さない

各社が、キャッシュに関する機能を案内しています。

サービス公式が説明するキャッシュ・負荷軽減の機能
XServerXアクセラレータ(静的ファイルのキャッシュ。Ver.2はPHPの高速化も含む)。キャッシュの保存期間は2分間
ロリポップロリポップ!アクセラレータ(ライト以上のプラン)、LiteSpeed Cache(ハイスピード以上のプラン)
ConoHa WINGコンテンツキャッシュ・ブラウザキャッシュ

XServerのマニュアルでは、会員制サイトやショッピングサイトなど、訪問者ごとに表示内容が異なるページでは、高速化や負荷軽減の効果が出づらい場合があるとされています。機能の仕様は、WordPress向けサーバーの比較でも解説しています。

CDNで、サーバーに届くリクエストを減らす

CDNは、世界中に分散したデータセンターに、コンテンツをキャッシュして配信する仕組みです。Cloudflareのドキュメントでは、画像・CSS・JavaScriptなどの静的コンテンツは既定でキャッシュされ、HTMLページなどの動的なコンテンツは、既定ではキャッシュされないとされています。HTMLをキャッシュするには、キャッシュルールを設定します。

プログラムの負荷を見直す

XServerのマニュアルでは、503や500のエラーが、PHP・CGIの負荷や誤動作を要因とする場合があるとされています。サイト構成や設置しているプログラムを、負荷のかかりにくい状態にすることも、対策のひとつです。

一時的に上限を引き上げる

ロリポップのスタンダード以上のプランでは、「同時アクセス数拡張」で、一時的に同時アクセス数の上限を上げられます。

プランや種別を見直す前に確認すること

キャッシュなどの対策を行っても、エラーが続く場合は、プランや種別の見直しを検討します。確認する点は、次のとおりです。

  • プランごとの上限の違い:ロリポップのように、同時アクセス数の上限をプランごとに設けている事業者があります。上位プランで上限がどう変わるかを、事業者の案内で確認します。
  • プラン変更の手順:XServerのマニュアルには、プラン変更の手順があります。変更の可否と手順は、事業者ごとに異なります。
  • 共用サーバー以外の選択肢:OSやミドルウェアを自分で設定できるVPSや、利用した分だけ課金されるクラウドがあります。さくらのVPSは、コントロールパネルから上位プランへスケールアップできます。Amazon EC2のオンデマンドは、時間単位または秒単位の従量課金です。違いはサーバー種別の比較ガイドで解説しています。

関連する記事

共用サーバーの制限の見方は共用サーバーの選び方ガイド、スペックの読み方はスペックの読み解き方、サーバーを乗り換える手順はサーバー移転の完全手順で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q 503エラーが表示されるのは、サーバーが壊れているからですか?
A 必ずしもそうではありません。HTTPの仕様(RFC 9110)では、503は、一時的な過負荷または計画されたメンテナンスにより、サーバーがリクエストを処理できない状態を示すとされています。XServerのマニュアルでも、503は、同時接続数(同時アクセス数)が多い場合や、CGI・PHPなどの負荷が大きい場合に、一時的に表示されるエラーとされています。
Q 429エラーと503エラーは、何が違いますか?
A XServerのマニュアルでは、429 Too Many Requestsは、一定時間内に多くのリクエストがあったことを意味し、瞬間的な大量のWebアクセスや、内部プログラムによる大量のリクエストが要因として挙げられています。503は、同時接続数が多い場合や、CGI・PHPなどの負荷が大きい場合の一時的なエラーとされています。
Q 転送量が無制限なら、アクセスが増えても落ちませんか?
A 転送量が無制限でも、ほかの制限があります。ロリポップは、プランごとに「Webサイトへの同時アクセス数の上限」を設けており、上限を超えると503エラーのページが表示されると案内しています。XServerのマニュアルには、CGI・PHPの同時接続数が多くなり、アカウント単位のリソース制限となる場合があると記載されています。XREA Plusの転送量は無制限とされていますが、規定の転送量以上で、サーバー全体に負荷がかかっている場合は、調整されることがあります。
Q キャッシュを設定すれば、アクセス急増に対応できますか?
A 効果の範囲は、サイトの種類によって異なります。XServerのXアクセラレータがキャッシュするのは静的ファイルで、会員制サイトやショッピングサイトなど、訪問者ごとに表示内容が異なるページでは、効果が出づらい場合があるとされています。CDNのCloudflareも、画像・CSS・JavaScriptなどの静的コンテンツは既定でキャッシュしますが、HTMLページは既定ではキャッシュしません。
Q ロリポップで503エラーが出たとき、どのような対処がありますか?
A ロリポップのサポートでは、ライト・スタンダード・ハイスピード・エンタープライズのプランで、「ロリポップ!アクセラレータ」を使うと、サイトの負荷を軽減してエラーを回避できる可能性があると案内されています。スタンダード・ハイスピード・エンタープライズでは、「同時アクセス数拡張」で、一時的に同時アクセス数の上限を上げられます(2026年10月時点)。

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